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ソーシャルメディアの利用について

Webやインターネットはその誕生から人々の表現や情報の発信に用いられ、その役割は本質的な価値として今日まで発展してきました。

初期には人々はメールやニュースグループを用いて議論を行い、World Wide Webの誕生後はHTMLを用いて情報を発信してきました。

2000年頃には簡単にWeb上で書き手となることを可能するWeblogと言われるツールの登場や自由に編集を行うことで、オープンな百科事典を目指したWikipediaの登場により、Web 2.0と呼ばれる誰もが情報の発信源となれる時代が到来しました。その後FriendStarやLinkedInといったソーシャルネットワーキングサービスの登場により、人々は現実世界のつながりを発展させインターネット上でより深い交流を行うことが可能となりました。2005年頃にはそれらを発展させたTwitterやFacebookが登場し、こうした既存の出版や編集といった概念に囚われることなく情報発信を行うメディアをソーシャルメディアとして呼び、誰もがより簡単に情報を発信できる時代となりました。その結果、人々のコミュニケーションや働き方、ライフスタイルが大きく変化しました。

ソーシャルメディアによって、自由に意見を全世界に向かって表明することができるようになりました。意見を表明するためにはソーシャルメディア以前の世界では書籍や論文、マスメディアを用いなければなりませんでした。また、それらの手段でも編集や検閲といった障壁により、自由に意見を表明することは時に困難でありました。一方ソーシャルメディアでは人々は自由に意見を表明することができます。もちろんソーシャルメディアを用いたとしても依然として政府などのより表現の自由が規制される場合があります。しかし大抵の場合において、自由に、かつとても簡単に意見を表明し、それについて自由な議論を行うことが可能となり、それらはインターネット経由で全世界からアクセスが可能となります。

ソーシャルメディアにより、片方向であったコミュニケーションが双方向なコミュニケーションへと変化しました。以前は情報を発信する人と情報を受け取る人と役割が分かれていましたが、双方向かつ1対1でコミュニケーションを行えるようになり、誰でも互いの意見を交換し、議論を行うことが可能となりました。これにより今までは意見を交換することが困難であった専門家などと議論を行うことが可能となり、またこうした議論からコミュニティに認知されています。例えば自らの研究や趣味での活動などをブログや動画投稿サイトに掲載したところ注目を集め、今まで交流がなかった人と新たな活動を行うようになるなど、活動を一気に飛躍させることも可能となります。

一方、簡易に自由な意見を表明できるというソーシャルメディアの特徴は、その使い方を誤ると大きな落とし穴となりかねません。高度なデータ処理が可能となった今日、断片的な様々な情報を集めることで、匿名のつもりで書き込みをしていても、個人を特定することが容易となりました。誹謗や中傷はもとより許されませんが、匿名であるからといって、公にしてはならない情報などを書き込んだ結果、個人を特定されてしまい大きな代償を払わなければならなくなった事例は少なくありません。

慶應義塾は、ソーシャルメディアが今日の社会において欠かすことの出来ないツールであり、それらを活用することでみなさまの教育・研究がより良いものに繋がると考えています。しかし、ソーシャルメディアの利用においては留意すべき点があることから、学生・生徒・児童そして教職員がソーシャルメディアを正しく有効に活用できるようソーシャルメディアの利用に関するガイドラインを策定しました。

最終更新日: 2015年2月26日

内容はここまでです。