世界的に発生しているサイバー攻撃への対応について
マスコミ等の報道にもあるとおり、先週来、欧州をはじめとする世界150カ国以
上において、ランサムウェアを使った大規模なサイバー攻撃の被害が発生してい
ます。
ランサムウェアは、メールの添付ファイルを開かせたりURLをクリックさせるこ
とによって感染し、PCのファイルを暗号化して、使用できないないよう制限をか
け、制限の解除と引き換えに金銭を要求する不正プログラムです。
今回観測されているランサムウェアは、Wanna Cryptorと呼ばれるマルウェア(
WannaCrypt、WannaCry、WannaCryptor、Wcry等とも呼ばれる)の亜種とみられています。
今回の攻撃は、Microsoft社のOSである、Windowsの脆弱性をついたものであり、
この脆弱性がランサムウェアの感染に悪用され、国内を含め世界各国で被害が確
認されています。
サイバー攻撃の被害にあわないためには、下記のような基本的なセキュリティ対
策を確実に行うことが重要です。
1:Windowsの修正プログラムを適用すること
上述の通り、今回の大規模攻撃はMicrosoft社のWindowsの脆弱性をついて広がっ
ています。
Windows Updateを実施するなど、最新のセキュリティ修正プログラムを必ず適用
して下さい。
なお、個人利用のPCだけでなく、研究室等で管理するWindowsサーバー類につい
ても、セキュリティパッチ適用状況のご確認をお願いいたします。
2:ウイルス対策ソフトを更新する
各ウイルス対策ソフトをアップデートしてください。
ご利用されているウイルス対策ソフトが今回のランサムウェアを検知するかにつ
いては各ベンダにご確認ください。
3:不審なメールの添付ファイルを開封したり、不用意にリンクをクリックしたりしない。
今回のランサムウェアの感染には細工したメールの添付ファイルを開封させる等
の方法が用いられていると報道されています。
不審なメールの添付ファイルを開封したりリンクをクリックしたりしないよう十
分注意してください。
また、不審なメールを確認した場合はシステム管理者等に問題ないか確認してください。
なにか、ご不明な点等ありましたら、最寄のITC(インフォメーションテクノロジーセン
ター)までご相談ください。
最終更新日: 2017年5月15日
内容はここまでです。